密葬でも香典が必要か?
この記事の目次
密葬でも香典が必要か?
近年「密葬」あるいは「家族葬」と呼ばれる簡易な葬儀が増えています。
様々な儀礼を省いた葬儀方法です。
密葬ないしは家族葬が増加した理由としては、特別な事情で公に葬儀を行うことが出来ないといったケースもありますが、多くは近しい身内だけで、しめやかに故人の死を弔いたいという気持ちがあることと、現実的な問題として葬儀費用をあまりかけたくないといった理由が挙げられます。
密葬の場合には、故人の身内以外には連絡しないので、外部の第三者は伝聞や新聞のお悔やみ欄などで死を知ることとなります。
このような形で死を知った場合に香典を包むべきなのでしょうか。
密葬?と御香典
一般的にはあえて密葬を選ばれた喪主の方の気持ちや状況に配慮して、香典を送ることは控えたほうが良いと言えます。
香典返しなどの手間を省きたいという意図があることが通常ですので、その気持ちを察する方が喜ばれるということができます。
また、供花や弔電については、あえて辞退連絡がなかった場合にはお花や弔電程度は送っても失礼には当たらないと言えます。
大切なことは形よりも、故人との生前のお付き合いを思い出して、深く悼む気持ちがあるのであれば、その気持ちを電報・後日の訪問などで伝えるという点であると思われます。
なお、密葬という言葉は、家族等近しい人たちだけで葬儀をする場合に利用するのは、実は誤った使い方です。
家族等の近しい人たちだけで行う葬儀は家族葬であり、密葬は、後に本葬という、儀礼的にも正しい葬儀が行われる場合に先立って行われるのが密葬です。
密葬と家族葬が混同して利用されている状況がありますが、本来、密葬と家族葬は全く別のものです。
そのため、家族葬の意味で密葬を執り行うことを告知した場合には正しい理解を持った方に対してはかえって誤解を与えてしまう可能性がありますので注意が必要です。
御香典の相場
なお、通常の葬儀ないしは本葬において、香典を送る場合にはある程度の相場があります。
親の場合には5万円から10万円、兄弟姉妹なら3万円から5万円、祖父母やおじ・おばであれば1万円から3万円、その他の親類であれば1万円から2万円程度が相場と言われます。
また、知人・友人・取引先・部下・上司・隣近所などでそれぞれ相場があると言われます。
香典はあくまでも喪主の方が葬儀を行うための費用の足しにするためのものであり、重要な点は死者を悼む気持ちであるということができます。
死者を悼む気持ちを深く持ちご葬儀やご香典のことをお考えになることが重要であるということができます。
今まで見たページ(最大5件)
関連性が高い記事
カテゴリから他の記事を探す
-
相続手続き編